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Model: Osamu Okumura
White Arpeggione constructing
Jan.9.2009
December 13.2008
a white arpeggione
ヘッド部分を製図
ハンマー・タイプの独特な形をしており、先端部分には葉脈の図柄でこの部分は薄く彫刻している。
このモデルは制作・販売も行っております。
知人のヴァイオリン工房にアルペジョーネを持参。たまたま居合わせたお客様にこの楽器を試しにひいていただいた。
良く鳴っている!という高い評価をいただきました。感謝いたします。
Mr.Goto plays Okumura-model, April 25.2009
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仕様:
ハンマーヘッド
7弦(フレットレス型)
駒:ビオラ・ダ・ガンバ BASS用を成形
ペグ:ビオラ・ダ・ガンバ(テナー)用
胴長:630mm
胴幅:MAX 350mm
胴厚:110mm
弦長:682mm
テールピース:ガンバ型
Appril 2006
Mr.Berndt Bohman plays OK-model at the lecture concert, Asahi culture center,
May 2.2009.
コンサートの御客様にも試し弾きしていただきました。
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Anton Mitteis -Model
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胴長:637mm
胴幅:MAX380mm
胴厚:98mm
弦長:667mm
音楽辞典ではよくこの楽器が紹介されている。くびれが極端で、C字孔が長いが、この傾向はバイオリンでいうシャーノフ・モデルに似ている。
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Z 292: Arpeggione
(Kat.-Nr. 4678)
Anton Mitteis zugeschrieben (Leitmeritz, 1. Halfte 19. Jahrhundert)
Drawing: Thomas Schiegniz
M 1 : 1
Vorder- und Seitenansicht, gesamtes Instrument,
Starkenmase des Korpus auf Beiblatt
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シュタウファーの弟子、アントン・ミテイス(Anton Mitteis)作の楽器
出典:
http://www.sim.spk-berlin.de/deutsch/shop/frameset_detail_artikel.php?ID=128
問題点: 筆者はこの図面を鑑定した場合、次のようなポイントを指摘する。
*弦長667mm、駒角度はチェロとほぼ同様であるだけに、テンションが強い。
→1800年中期だとガット弦が主流だったことと考えると、このテンションではガット弦の調整が安定せず、しかももろく寿命が短かっただろうと推測される。
*ペグボックス=極端に狭い
→糸巻や弦交換などでやりずらい
*補強材が軟弱
→C字孔部分に補強材を用いているが左右1対しかなく側面の外圧に弱い
→魂柱を受ける横板の厚さが薄すぎ、裏板も極端に薄い、ガンバ構造となっているため、楽器として全体の強度が弱い。
改良点:
→側板のブロックを4ケ所に設置し、強度を高める。
→、裏板はチェロのようにカエデ材で船底に削り、魂柱からの圧力分散し楽器の強度を保つことが肝要。
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Ferwerda -Arpeggione or
Bowed Guitar
John Ferwerda,1982,
after
Stauffer, 1824
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オーストラリアの弦楽器工房 HPでレプリカを製作・販売している
Ian Watchorn - instrument maker and instrument making,
repair & restoration, Melbourne, Australia.htm
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*ニュルンベルグ
国立楽器博物館
1825年製 作者不詳
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私はこの博物館から図面を入手したが、全体のプロポーションが悪く下膨れ。
表板の板厚が少し厚めで20フレットしかない
→実際の演奏には曲によって制限される場合があるのではと疑問視される。
筆者は全体を大幅にダイエットして胴長を少し長めに微調整した。
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*プラハ 国立楽器博物館
ウィーン 1832年製
いずれもシュタウファー作
指板には24の金属フレット付 |
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CDの表紙や解説集で見かけるモデル。
胴体のC字クビレが微妙にある。
どうせならチェロのようにC字コーナー部分にトンガリを持たせるほうが品があるかもしれない。
アルフレッド・レシングはこのモデルでギター作曲家の作品を演奏している
(下記参照)。
チェリストのヴィンセンツ・シュスターはこのモデルを使った教則本を書いた。
(出典: Musik fur Arpeggione, FCD368392-CDジャケット解説より引用)
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